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デイヴィッド・フィンチャー「ドラゴン・タトゥーの女」2

IMG_0935.jpg

3度目は監督の音声解説付きで見た。

といっても、これは監督のモノローグを字幕で読みながら
映像は確認するように盗み見るという見方なので
映画を観たとはいいにくい。

それでも、演出のポイントがいろいろ語られ
シーンとして設定された状況で
作中人物がどんなマインドセットなのか
役者がその心理状態をどう演じているのかといったことが
監督の視点から分析されているため
2度見ても気づかなかったいくつものディテールに
眼が開かれた。

たとえば、主人公の男性を娘が訪ねて来るシーンがある。
長さにしてわずか60秒程度のシーンだが
それが男の人物造型にしっかり寄与していることなどが
よく納得できた。

この、人物の作りこみという点で
監督の解説は興味深く
自分の仕事では広告ターゲットのインサイトの把握が重要だが
それに役立つケーススタディができたように思う。

しかし、監督の解説を聞いたことで
自分が感動した理由を究明できたのかといえば
残念ながら依然不明のままだった。

ただ、ひとつヒントは得られた。

ある屋内シーンの撮影で
実際の家屋を使えなかったため
スタジオにセットで再現したというエピソードが語られた。

その部屋はほぼ全面ガラス張りで
どう撮っても外の景色が映るが
セットの再現では外の景色まで作れないため
深い霧で外の景色は見えないという設定にしたという。

監督はそのシーンの出来栄えについて
「日本の水墨画のような雰囲気が出せて成功だ」と説明した。

舞台はスウェーデンなのに日本の水墨画?
という疑問をもったが
この監督が人物造型だけでなく
風景の撮影にもこだわりをもっていることが分かった。

おそらく風景は
自分の感動に影響しているだろう。
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