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セザンヌ「サントヴィクトワール山」

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印象派の絵は
あまり近くから見るより
たっぷり距離をとって見る方が
人物なら丸みが風景なら奥行が
しっかりと浮き上がってくる。

これは展覧会で試してみれば
実際に体験できることだが
原物を見る機会は
そう頻繁にあるわけではないので
好きな画家の作品は画集で見ることになる。

では、原物と画集ではどの程度
視覚体験としての違いがあるのだろう。

印象派の場合、例えばモネなら
画集は原物のもつ力の
10分の1も再現できていないように感じる。

それがセザンヌになると
印刷の出来とサイズによるが
再現の度合いは上がっている。

そう感じたことがあって
大判の画集を解体し
何枚かの絵を壁に貼って
何日か眺めてみた。

印刷物になっていても
セザンヌの風景画は
どこまでも深まっていく。

最初は小さな色の面が
平板に配置されただけの印象を受けるが
じっと見ていると1、2分で
山なら山、樹木なら樹木の輪郭が
クッキリしてきて
3分から5分で手前の森とその向こうの土地
そしていちばん奥の山が奥行を成しはじめ
さらに見ていると全体の実在感が
なにか発酵しているような生動しているような
不思議な迫力を備えるにいたる。
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