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直腸がんステージⅣ診断後1年の心の変化 2

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死のイメージや観念に正対しようと考えてから
何冊かの本を読み
死にかんする情報には敏感になった。

死にかんする言説は
時系列にそって3つに分類できる。

死ぬまで:死にいたるまでのプロセスが死として語られる
死ぬ瞬間:身体機能の停止として、あるいは精神の臨死体験として語られる
死後:実証することができないので、神話として語られる

「死ぬまで」は
ことばの定義しだいだが
生の領域の話になる。

昔の文学作品などではよく
現代の医療なら緩和できる生理的な苦痛を描いていて
その苦痛が死のイメージを形作っている。

死にいたる闘病記もやはり
死というより
死にいたるプロセスを跡づけていて
生理的な苦しさと
精神的な苦悩がよく語られる。

ニュースや映画が提供する死のイメージも
ほとんどが
この死にいたるプロセスを描写している。

しかし、死にいたるプロセスは
死んでゆくときの姿なのであって
言い方をかえれば
最後の生き様であり
あくまで生を捉えたものなので
死ではない。

正体が見えていて
それが恐ろしければ恐怖を感じ
正体が見えていなければ
恐怖ではなく不安を感じるという。

死にまつわる恐怖の多くは
「死ぬまで」の苦痛イメージがその正体で
このイメージの恐怖喚起作用は
イメージの出どころを知ることで停止する。

認識することが
感情の振幅を抑えるようだ。

ただし、自分のなかにある死のイメージを
一気にすべて認識しなおすことはできないので、
自分が死に恐怖を感じたらその都度、
その原因となったイメージなり観念なりをつきとめ、
その恐怖喚起作用を止めるしかない。

この作業はモグラたたきのようなもので
実際のところ
毎日メディアから死のイメージを供給されているので
死ぬまでつづけるしかないのだろう。

それでも、死に対する恐怖感が薄れると
治療への専心ということが
しやすくなった。
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