記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

直腸がんステージⅣ診断後1年の心の変化 11

CIMG5359.jpg

真実を求めても得られない。
疑問は解消されない。
いくら考えても埒があかない。

こういう実感が
がん発覚の数年前から強くなり
いま思えば、一種の敗北感が
徐々に強くなっていった。

この敗北感から
逃げるためだったのだと思うが
仕事への集中が度を越し始めた。

出勤も退社も定時だったが
自宅で夜中に目覚めて資料を読んだり
早朝の4時5時から
パワポでプレゼン資料を作ったりした。

敗北感を打ち消すために
仕事へ没入することで
充実感を得たいと思っていたのだろう。

そのようにはっきり
意識していたわけではなかった。

意識したら
負けを認めることになる気がして
敗北感と仕事への没入を
できるだけ関係づけないようにしていた。

仕事は時間をかけた分
それなりの成果を出した。
それでも、充実感はなかった。

そこで、仕事への没入に拍車がかかった。

そうなると
仕事をいっしょにするメンバーに対して
どんどん厳しい態度をとるようになった。

充実感を得られない苛立ちが
周囲に向いてしまった。

それで実際に孤立したわけではないが
内面では孤立感が徐々に深まった。

帰宅するとまず白ワインを飲み
日によっては食事を摂らずに1本空け
食欲がないとそのまま
ベランダでこごえながら
冬の夜空の下
強いタバコを喫った。

こんなふうにして冬を越し
4月の健康診断で便潜血が見つかり
5月にがんの診断がついた。

その時点では
がんを告げてくれた医師に
静かに死んで行けないだろうか
と聞いたほど
生きることへの意欲を失っていた。

それが、術後のベッドで
もう一人の自分を夢に見て
不思議な肯定感に満たされると
敗北感から解放されたように感じた。

この解放感が
自分の過去に潜んだ問題を
丁寧に解きほぐそうという意欲になり
そのことがそのまま
結果的にだが
ストレスマネージメントにもなると考えた。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。