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「家族の肖像」で引用されたオーデン

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When you see a fair form, chase it  美しいカラダを見たら追い求めよ
and if possible embrace it  できるなら抱け
be it a girl or a boy.   女であれ男であれ
Don’t be blushful, be brash, be fresh.  恥らわず、精力的に、いきいきと
Life is short, so enjoy  人生は短い、だから楽しめ
whatever contact your flesh  あなたの肉体が
may at the moment crave.  そのとき欲するように
There is no sex-life in the grave.  墓場にセックスライフはない

W.H. Auden?

ヴィスコンティの晩年の作品「家族の肖像」で
登場人物の一人がオーデンの最後の作品だといって
上の詩の最終行を引用する。
※この詩は「There is no sex-life in the grave.」で検索したら出てきた。

ヴィスコンティはこの作品を監督しているとき
半身が不自由で車椅子の生活を余儀なくされていたが
だからこそ生命であることの単純なよろこびを
大詩人の最後のうたの一行を役者にいわせることで
強調したかったのか。

老年期のオーデンの顔は無数のシワに覆われていて
ジャコメッティの肖像画のタッチがそのまま肉を帯びたようで
一目見たら忘れられないほど異様に美しいが
そんな頭部から「墓場にセックスライフはない」なんていう
直截そのものの表現が本当に生まれたのだろうか。

その真偽はともかく
生命であることのもっとも端的な特徴は
感覚をもった肉体であることだから
その価値はどんな表現によってにせよ
強調されつくすことはない
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